弁護士法人 Si-Law

西田ブログ

2019年08月

 

吉田松陰という名前はご存じの方が多いのではないでしょうか。

松陰は29歳の若さで安政の大獄によって処刑されるまで、松下村塾で門下生に孟子など様々なことを教えていましたが、松下村塾で教えていたのはたったの13ヶ月でした。

にもかかわらず、門下生として高杉晋作や伊藤博文など、明治維新を支えた多くの人物を輩出しました。

 

そんな松陰の言葉で「志を立てて以て万事の源と為す」(志を立てることから、すべては始まる)という言葉があります。

松蔭はわずか17歳で、友人に対して以下の言葉を送っています。

「進む道が正しいか正しくないか、学問や仕事が上手く行くか行かないか、それは志を立てたか立てなかったかにある。だから士たるものは、その志を立てねばならない。志があればやる気もついてくる。意気込みがあれば、目標が遠くにあってもたどりつけないことはなく、難しくてできないということもない。」

 

また、松蔭は「至誠にして動かざる者未だ之れ有らざるなり。」(至誠をもってすれば、不可能なことはない)という言葉を残しています。

そして、誠の一字には3つの大義があり、一に実行、二に専一、三に継続であると言っています。

どんなに優れたことも「実行」しなければ意味がない。とはいえ、実行しても、そう簡単に望みどおりにやり遂げられることは稀である。だから他のことを考えず、ただ1つの事に心を注ぐことが重要で、これが「専一」である。そして、決して途中で諦めず「継続」しなければならない。

つまり、人間は、1つの事に心を注いで実行して継続することが大切だと、松蔭は伝えているのです。

 

志を言葉にできますか?

志を社員に伝えていますか?

言葉にしなければ相手には伝わりません。

言葉にしても行動しなければ意味がありません。

行動も集中して継続しなければ結果は出ません。

言うのは簡単ですが実際に行うことは難しいものです。

揺るがない志がなければ、行動意欲が沸かず、やり遂げることは困難になります。

志がなければ、人も付いてこない、組織もまとまらない、客に支持されない。

志は全ての源となるのです。

 

西田ブログ