弁護士法人 Si-Law

西田ブログ

経営

一位主義と売上主義

売上目標を立てることは悪いことではありません。

しかし、売上目標を立てるときは、思考の順番があります。

よく行われるのが、最初に過去の決算書から人件費、販売費などの固定費を算出し、固定費に目標利益を加算して売上目標を立てる方法です。

何も考えずに経営をするよりはよいでしょう。しかし、継続的に売上を上昇させていくことは難しいと言わざるを得ません。

数年は達成するかもしれませんが、売上目標が高くなればなるほど達成が困難となり、従業員が疲弊していくことになります。

または、売上に応じて従業員も増えていき、売上は上昇したが経費も上昇してしまい、会社に残る利益は変わらないという状況に陥ってしまいます。

 

何故そうなるのでしょうか。

お客様を見ていない、自己都合型の経営だからです。

自分の都合を一番に考えていては、お客様の心に届く経営はできない。

思考の順番が違います。

考えれば当たり前のことですが、この当たり前が、経営すると難しくなるのです。

この自己都合型の経営を売上主義と言います。

 

売上だけを求めて、何でもいい、何処でもいいから売る、という何の工夫もない経営を続けると、毎年同じように狩猟を続けることになります。

売上だけ求めると、規模が大きくなるに従って、経理担当が必要になったり、事務所が手狭になったりするなど、経費の割合も大きくなります。

また、規模が大きくなると、どうしても市場の変化への対応が遅くなります。

すなわち、売上だけを求めて売上を上げれば上げるほど倒産しやすくなる、というジレンマに陥ることを知るべきです。

 

では、経営ではお客様のことだけ考えればよいのでしょうか。

お客様だけ見ても経営は上手くいきません。

なぜなら、市場にはライバルがいるからです。

物を買うときに、値段・距離・価値など総合考慮をしたうえで、2番目に気に入った物を買う人はいません。

買うのは必ず一番の商品だけです。

ですので、目標を立てるときは、まず敵を知る、すなわちライバルを知り、ライバルに勝つことを考えるべきなのです。

 

なので考える順番は、

  1. ライバルを調査する
  2. 自社がお客様に対して一位になれる市場を見つける
  3. 一位になるために市場に投入すべき商品力・営業力を考える
  4. 人の分配
  5. 資金の分配を考える

となり、これを一位主義と言います。

経営は売上主義ではなく一位主義で行うべきなのです。

 

 

組織を知ろう!

東京2日間,京都3日間に渡って,経営について学んできました。

パソコンの前に座って考えているだけでは,スピードが出ないなと改めて感じる5日間でした。

いろんな人と出会い,いろんな話を聞いて,いろんな刺激を受けること

経営にはそんな要素も必要だと実感する時間でした。

 

今回は特に組織について学びました。

理念経営と目標管理

どちらも言うは易しですが,実行するのは難しいです。

理念経営と目標管理の共通点は,対話と当事者意識

これまた言うは易し(笑)

 

でも難しいからこそやり甲斐がある

高い山だからこそ登り甲斐がある

高みを目指して突き進もうと思います。

 

経営を知ろう!

明日から2日間東京へ,その後3日間京都に行って,経営について学びを得てきます。

経営者が紛争を防止するためには,まず良い経営をすべきだと思い,経営について学び続けてきました。

学べば学ぶほど奥が深く,必要な知識やスキルがあまりにも多種多様で,「経営者は大変だな・・・」と改めて思い知らされます。

しかし,経営者ほど多くの人に与える影響が大きく,人を幸せにできる立場の人はおらず,それだけやり甲斐のある仕事だと思います。

 

より良い事務所を築き上げるため,そして経営者の方々により良い経営をしていくお手伝いができるようになるため,より多くの学びを持ち帰ります!

 

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