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2020.05.22

運を見る

あるジャーナリストが松下幸之助と部下の抜擢について尋ねました。 「あなたは部下を抜擢するときに、その人のどこを見ますか?頭の良い悪いですか?」 「そんなのは関係ない。頭の良い人間は、要領よく生きようとしてむしろ小賢しい。小賢しいよりは『鈍』な人間のほうがいい。」   「では健康ですか?」 「それも関係ない。健康な人間は陣頭に立って、『俺について来い』という。しかし、そういうときには得てして、後ろを振り返ったら誰もついて来ていなかったということがある。私は半病人だから、そんなに気張って前を歩くことはできない。みんなの後ろからついていくわけですよ。」   「それでは誠実さですか?」 「誠実も関係ない。従業員が誠実になるかどうかは経営者しだい。経営者がエコヒイキをすれば、従業員は皆、非誠実になって裏切りだってやりかねないのです。」   「では、いったいどこを見るのです?」 「運です。運のない人間はあきまへん。」 「一目見て、この人間は運が良いいのか悪いのか、分かるのですか?」 「わかります。」   松下幸之助が言うところの「運がいい」とは何でしょうか。 天運に恵まれた人が良いという意味ではないと思います。 上手くいっている方々の中には「自分は運が良かった」と言う方も多くいます。 難しい問題や矛盾する出来事があったとき、いつも前向きに楽しんで取り組むことで、物事は解決しやすくなり、ひいては運をも引き寄せるという意味ではないでしょうか。   人の上に立つ人が難問にぶつかった時に「ついていない」「運が悪い」と暗くなっては、組織全体が暗く悲観的になってしまいます。 特に人の上に立つトップには、運を引寄せる考え方と行動と習慣が必要だと思うのです。  

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